日本に帰ってきて一番ゲンナリしているコト

日本に帰ってきて、おもむろに電源をポチッと入れて、それなりにながら見をするテレビですが、ここ数年、、、というかこの2015年の年末は特に酷いと思ったのがスマホのTV CMの多さ(辟易)。

だいぶ前は消費者金融のTV CMの多さが話題になっていましたが、今は本当にスマホゲームですね。

年配の母などは「○○って何なの?」と私に聞くくらい少子高齢を踏まえた現代日本の消費者層を意識していないのではないかと疑問を持たざるを得ない。あまりの多さにイラッとする人も居るのではないでしょうか。

課金ゲームを量産するのも日本人
課金ゲームで散財するのも日本人

何なんでしょうね。こんなにも無駄遣いで生産性の低い経済活動。「こんなことしかできない国」と諸外国から見られてしまっているのかと思うと、なんとも歯がゆいやら、情けないやら。

日本は一体どこに向かっていくのでしょうか。

ググったらちょっと面白い記事があったので引用。

テレビで大量に流れるスマホゲームCM 本当に効果はあるのか
とある広告代理店の資料によると、スマホゲーム関連大手5社(LINE、サイバーエージェント、ミクシィ、ガンホー、コロプラ)の2010年度から2014年のスマホ関連ゲームのCM出稿合計額が、毎年激増しているのだ。2010年は約1億3000万円だったが、2011年に約3億2000万円、2012年に約27億5000万円、2013年は約91億8000万円、2014年は4月~11月までの集計で約90億1900万円

(中略)

広告代理店の資料を見てみると、テレビCMの効果については新規顧客獲得といった面に加え、しばらくプレーしていなかった人が戻ってくるとの効果も見られた。そして、DL数ランキングとCM出稿の有無には明確な相関性が見られる。2014年のDL数1位の「ぷよぷよ!!クエスト」に始まり、4位の「グランブルファンタジー」、6位の「SKYROCK」、9位の「パズドラ」など、上位14ゲームのうち、8タイトルがCMを流し、上位36タイトルのうち、15タイトルがCMを流した。もちろん、ヒットしたからCMを流したという面はあるものの、各社のCM重視の姿勢が見て取れる。

ここで書かれている数字をグラフ化してみたのがこれ。2013年からは90億円台に突入している。90億円のTV CM(広告費)を支払ってでも、開発会社は利益が出る構造なんですよ。

2010年度から2014年のスマホ関連ゲームのCM出稿合計額

2010年度から2014年のスマホ関連ゲームのCM出稿合計額

日本の経済は上向きになっているので心配は無いとは思いますが、永続する保証も担保も無いデジタル上で、その会社が倒産したり、方針転換でゲーム配信を終えたら、それまで課金して積み上げてきた「自己満足」「達成感」「優越感」は全て無かったことになる。

しかも、原価は物理的に売買されるモノに比べたら、限りなくゼロに近い(もちろんゲーム開発費はあるが)デジタル上のデータでしかなく、何も残らない。

しかも「課金をすれば強くなる!」「あのカードを手に入れられればミッションクリアだ!」などと大金をジャラジャラつぎ込んで「(一時のものであっても)優越感に浸れれば良いんだ!」であればまだ理解できるが、そういった一時の快楽的思考では無く…

これで俺は勝つる!

勝つるのだッ!( `Д´)ノ グワッ

的な…思考をつかさどる大脳新皮質に麻酔を投薬しまくってラリラリっているであろう)感覚が私には一切理解できない。

これ、何かの構造に似ているな、と思ったらアイドル(特に握手券付きの…(以下自省))に湯水のように金をつぎ込む衝動と何ら変わりが無いのではないか…と。

いい加減に目を覚まして「そのお金の投資先」が本当に正しいのか、「数年後の自分」が「今の自分」を省みたときに「あの時は若かったな」で済ませられれば(1万歩譲っても)良いとは思うが……まぁ、私には関係ない話。

もちろん、私には理解する必要も無いし、同情する必要も無いが、そいつ等のせいで日本のTV CMが、腐り始めているのだけはなんとも我慢しがたいかな、と思う。

ここまで書きながら、ハッと気付いたけど、これ…私が世の中で最も軽蔑する「パチンコ中毒患者」の思考と全く同じじゃん…。

日本の今後がますます想像するに憂鬱な状況に陥ることが目に見えているのが、なんともやるせないな。。

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